医師を志す方なら、必ず目指すことになる医学部。医師になるのはとても大変だということは、誰もがご存知だと思いますが、その理由の1つとして、医学部への入学がとても難しいことが挙げられます。なぜなら医学部は、他の学部と比較して「最難関」と言われるほど。国公立大学の医学部の場合、かつての共通試験であるセンター試験で、得点率が約85%以上必要でした。また、私立大学の場合は偏差値が70以上必要でした。このため、医学部への現役合格は難しいと言われています。
誤解しないでいただきたいのは、現役合格が難しいというのは、イコール不可能というわけではないということです。狭き門ではありますが、現役で医学部に合格している方もいます。重要なのは、合格に向けてしっかりと対策ができるかどうかです。
医学部に現役合格するための具体的な対策とは?
それでは、医学部に現役で合格するためにはどのように対策をすれば良いのか。その2つのポイントをお伝えします。
1つ目のポイントは、「志望校を絞ること」です。最難関と言われている医学部を受験するなら、滑り止めの受験をする。このように考える方が大半だと思います。滑り止めの受験をすること自体は必要であり、問題はありません。しかし滑り止めだからといって、あまりに多くの医学部を受験してしまうと、本命の志望校への受験対策にかける時間が短くなってしまいます。
一般的に、滑り止めとして受けるのは私立大学の医学部ですが、前述の通り、私立大学の医学部もまた難易度が高く、合格するためにはかなりの努力が必要です。そのため滑り止めで受ける試験は最低限に留め、本命の志望校への受験対策に時間を割きましょう。
2つ目のポイントは、「自主学習がメインの予備校を利用する」ことです。予備校というと、講師が生徒の前に立ち、授業を展開するイメージが強いと思います。しかし、授業は他の生徒とレベルやペースを合わせて受けなければならないため、自分にとって本当に必要な勉強ができません。学校の授業を受け、それでも分からない部分を質問し、教えてくれる自主学習形式の予備校なら、自分のレベル、自分のペースで受験対策の勉強ができます。
医学部への進学コースを設けている予備校の中には、シンカライナーのように、東大生が個別指導をする予備校があります。東大といえば、日本の最難関大学。その東大に合格し、現役で通っている東大生が勉強を見てくれるので、医学部の合格に必要な知識はもちろんのこと、合格するためのノウハウも学べます。
以上、志望校を絞って対策をすることと、自主学習がメインの予備校を利用すること。この2つが医学部に現役で合格するためのポイントとなります。ただし、合否を分けるもっとも大きなポイントは、自らの努力です。受験までの長い期間の中で、モチベーションが低下することもあるかもしれません。それでも適度に息抜きをしつつ、目標に向かって努力を続けましょう。