華やかな舞台を生み出すのは、キャストだけではありません。観客からは直接見えないところで働く「裏方」の支えがあって、成り立っています。
ここでは、裏方の仕事として「舞台衣装」についてご紹介しますので、将来は裏方で働きたいと考えている人はぜひ参考にしてください。
「舞台衣装」とは
「舞台衣装」とは、演劇・音楽・舞踊などの舞台に出演するキャストの衣装をつくる仕事のことで、衣装デザイナーや衣装スタイリストと呼ばれる場合もあります。
舞台に合わせた衣装を制作することで、キャラクター性を高めたり世界観をつくり上げたりします。
舞台衣装の仕事内容
では、舞台衣装の具体的な仕事内容を確認していきましょう。主に、「デザイナー」と「制作担当」の2種類に分けることができます。
・デザイナーとしての仕事
デザイナーは、まず舞台の世界観やコンセプトを理解するところから始めます。何を表現したいのか、なぜこのように展開していくのか、キャラクターの感情は何か…。舞台について深く理解したうえで、完成度を高められるような衣装をデザインします。
・制作担当としての仕事
制作担当は、デザイナーが作成したデザイン通りの衣装を仕立てます。正確につくり上げるだけでなく、素材や縫い方も考慮します。舞台上では、激しい動きによって演者が暑くなったり、衣装がほつれてしまったりすることもあるからです。
他にも、デザイナーや制作担当としてだけでなく、衣装の修理や管理を行うこともあるようです。まさに、舞台衣装のプロフェッショナルといえる仕事でしょう。
「舞台衣装」の目指し方
では、舞台衣装を目指すためには、どうすれば良いのでしょうか?
舞台衣装になるためには、服飾や舞台に関する知識・経験が必要となります。そのため、大学や専門学校に通い、専門的なスキルを身につけるのが一般的です。
大学に通う場合と専門学校に通う場合、それぞれの特徴をみていきましょう。
大学に通う
服飾関連の大学に通うことで、衣装のスキルを身につけることができます。4年制大学だけでなく、短大という選択肢もあります。
大学の特徴としては、学べることの幅広さ。専攻に囚われず、英語や数学などの一般教養や、同じキャンパス内にある他学科の授業を受けることができます。そのため、服飾とは関係のない仕事に就きやすいので、舞台衣装以外の仕事にも興味がある人に向いているでしょう。
専門学校に通う
服飾関連の専門学校に通うことで、衣装に関わるスキルを身につけることができます。
特徴としては、就職に直結した学びを得ることができる点。専門学校は実習が多いので、服飾関連の仕事内容に近い経験を積むことができます。例として、ファッションの専門学校「モード学園」では、最先端の設備を備えた実習室が充実しているため、実際の現場に近い環境で学べるそうです。
舞台衣装になりたいという目標がしっかりと定まっている場合、専門学校が向いているでしょう。
まとめ
舞台衣装は、衣装のデザインや制作によって、舞台の世界観を表現する仕事です。将来は裏方で働きたいと考えている人にとって、魅力的な職業です。舞台衣装を目指す場合は大学や専門学校に通い、スキルを磨きましょう。